上田西高校インタビュー【長野県高校受験】

上田西高校インタビュー【長野県高校受験】

 

みなさんこんにちは!

まつがくでは生徒の皆さんへの進路指導のために、随時、高校の先生にお時間をいただき、お話を伺っています。

今回は上田市の上田西高校にお伺いしてきましたので、その内容をご報告します。

 

日にち:2018年11月9日(金)
お話をしてくださった方:上田西高校入試委員長 土屋勇満先生
インタビュアー:松本

Q:高校入試の合否判定の基準について教えてください。

A:中学校での部活の成績(強化指定対象の部に限る)、また生徒会や委員会で役員を務めた実績がある場合は考慮しますが、基本的には調査書と入試での学科試験の結果から総合的に判断します。

また、中学校での欠席日数の扱いですが、これは理由によっても変わってきます。

不安がある方は事前に学校説明会などで相談していただければと思います。

 

Q:どの地域から通っている生徒が多いですか。

A:今年(2018年)は上田市が476名、東御市・小県郡が92名、小諸市・佐久市が88名、坂城町・千曲市が156名、長野市が120名、その他が81名です。

近年は長野市から通う生徒が増えています。

 

Q:合格ラインが年々上がっているように感じるのですが事実でしょうか。

A:事実です。特進コースは特に上がっています。

上田西高校が第一志望の受験生が増え、推薦入試の志願者が多くなり、その分一般入試の定員枠が減っているので、それが理由だと思います。

一般入試の枠を確保するため、推薦入試の定員枠や合否ラインの見直しを検討中です。

 

Q:上田西高校の特長はずばり何ですか。

A:特進コースではとにかく勉強に力を入れ、クラスで団結し学力向上に取り組むようにしています。

毎日の7時間授業、長期休み中の補習や勉強合宿、2学期以降の土曜補修など。

また授業では毎回単元テストを行い、合格基準に満たなかった生徒には居残り学習をしてもらっています。

進学コースではさまざまなイベントに全力で取り組む経験を通し、生徒が自分で進路を見つけられるように学校全体でサポートしています。

 

Q:入学後のコース変更は可能ですか。

A:高2へ進級時にコース確認のアンケートを行い、そこで変更することは可能です。

特進コースから進学コースへの変更には特に条件はありませんが、進学コースから特進コースへ変更する場合はテストに合格する必要があります。

どちらのケースも例年5~6名の希望者が出ます。

特進コースから進学コースへの変更を希望する主な理由は部活か留学です。

 

Q:特進コースと進学コースの進学傾向を教えください。

A:昨年(2017年)は特進コースからはほぼ全員が進学し、一般入試と推薦(公募・AО・指定校)がちょうど半々でした。

進学先は私立が多いですが国公立へも8名進学しています。

進学コースは生徒の約90%が進学希望で、ほとんど推薦でした。内訳は4年制大学が41%、短期大学が9%、専門学校が36%。

私立大学への指定校推薦枠は玉川、国士舘、駒沢、専修、大東文化、拓殖、東洋、東農、国学院などがあります。

指定校推薦の条件は評定平均3.5以上です。

看護系専門学校は指定校推薦がないので公募推薦かAО入試になります。

 

Q:特進コースは部活との両立は難しいですか?

A:まず、特進コースの生徒は公式野球部には入部できません。それ以外の制約は特にありませんが、水曜日以外は授業が7時間あるので、部活動は途中から参加することになりますね。

ただ、過去にも特進コースでサッカー部等に所属していた生徒はいるので、両立は可能だと思います。

 

Q:英語学習についての取り組みは何かされていますか。

A:スピーキングについては1年生はアメリカの学生とオンラインで結びコミュニケーションを図る取り組みを行っています(英会話の授業選択者のみ)。

2年生はネイティブの講師とマンツーマンの英語レッスンを行っています。また姉妹校への長期留学や短期留学を積極的に実施しています。

留学先の高校でも単位を取得できるので、例えば1年間留学しても進級できます。

その他にも英語研修の一環として、今年(2018年)の修学旅行ではシンガポールに行きました。

英検やGTEC(※1)も推奨しています。

英検は2級取得を目指す講座を開講しています。

※1:英語運用能力を技能別に絶対評価で測定する検定。「読む・聞く・書く・話す」の4技能を測定できる。

 

Q:IT導入の取り組みは何かされていますか。

A:今年(2018年)の1年生からクラッシー(※2)を導入しました。これを使用してeポートフォリオ(※3)に対応します。

2年生以上はスタディーサプリ(※4)を導入しています。

※2:学校向けに開発されたクラウドサービス。教師・生徒・家庭間のデータ共有にも活用されている。
※3:学生の「学び」の記録を電子化し、教員と共有することで進学や就職に活用するシステム
※4:インターネットで動画授業を視聴できるサービス

 

Q:学費は3年間でどのくらい掛かりますか。

A:今年度の例だとまず入学金が25万円、制服や体操服代が一式約8万円。

授業料その他が年間約50万円(高3は修学旅行の積立金がないので約40万)で合計約180万円ほどです。

ただし修学旅行の行き先や制服の変更などで変動することはあります。

国や県の奨学金制度や学校独自の兄弟割引制度もありますので、ぜひ活用していただきたいところです。

 

Q:寮は誰でも入れますか。

A:入寮できるのは強化指定部所属の生徒のみです。

 

Q:修学旅行の行き先がよく変わっているのはなぜですか。

A:アジア圏で、英語を使用しており、治安が良い地域、という条件で選んでいます。

昨年からシンガポールにしていますが、また変わるかもしれません。

行き先の変更により積立金が足りなくなった場合は追加請求をお願いしています。

 

 

【まとめ】

通学区制変更の影響もあってか、近年上田市内の普通科高校の入試倍率が高くなる傾向があり、上田西高校も例外ではありません。

卒業生のほぼ100%近くが進学していますが、これは生徒ひとりひとりに合わせた丁寧な進路指導の結果、という印象を受けました。

そのため、高校卒業後も進学を希望しているみなさんにおすすめと言えるでしょう。

土屋勇満先生、お忙しい中お時間をいただき、ありがとうございました!

 

上田西高校公式サイト http://www.uedanishi.ed.jp/

 

他の学校のインタビューはこちら

佐久長聖高校インタビュー【長野県高校受験】

長野工業高校インタビュー【長野県受験情報】

文化学園長野高等学校インタビュー【長野県受験情報】

長野清泉女学院中学・高校インタビュー【長野県受験情報】

市立長野高校・中学インタビュー【長野県受験情報】

長野日大高校・中学インタビュー【長野県受験情報】

長野俊英高校インタビュー【長野県高校受験】

お友達と共有しよう!