変わる、埼玉県公立高校入試 〜令和9年度埼玉県公立高校入学者選抜考察〜

超個別指導塾まつがく(進学個別atama+塾)本庄駅前校、校舎長の松尾です。

本日3月6日、令和8年度埼玉県公立高校入学者選抜の入学許可候補者が発表されました。
今日で受験が終わった皆さん、まずは、お疲れ様でした。しっかりと疲れをとり、次なるステージへの準備を始めましょう。3月にどれだけ高校の準備ができたか、で入試結果の逆転は容易です。気を緩めすぎず、新たなステージでのご活躍をお祈りしています。

さて、表題にあります、現在の中学2年生のみなさんが受験する、令和9年度埼玉県高校入学者選抜が1年後に迫りました。
高校入試制度、久々の大改革!と言っていいのではないでしょうか。
まだまだ分からないことも多くありますが、少しでも受験生の皆さんと保護者の皆様の不安を取り除く一助となるよう、考察していければと思います。

4つの大きな変更点の解説と、現時点での私なりの考察をお伝えしていきたいと思います。

変更点①マークシート方式への転換

【解説】全教科でマークシートでの解答90%、記述での解答10%になります。

・国語:大きな変更点は「作文」の出題がなくなること。また漢字の書き取りがなくなり、選択方式に変わることが公表されています。

・数学:記述式は、「式の説明」と「図形の証明」になりそう。作図に関しては、10月公表予定の「受検生心得」で、コンパス・三角定規が持ち物に含まれるか、で判断できそう。また、すべて選択式、ではなく、大学入学共通テストのように、数字をマークする問題も含まれます。

・社会:もっとも変更が少ない科目になりそう。記述式もこれまで同様の出題が予想されます。

・理科:こちらも変更が少なそう。ただ、一部数学のように選択ではなく計算した数字をマークする問題の出題が予告されています。

・英語:リスニングはこれまで同様、出題されます。英語検定のような出題が予想されます。英作文に関しては、明言が避けられています。

 

【考察】「難易度に変更はない」と教育委員会からは公表されていますが、正直、平均点の変化は予測が難しいところです。マークシート形式に慣れている生徒、慣れていない生徒の差も出てきそうですが、必要な力に大きな変更はないため、やるべき勉強内容は変わらない、と考えてよいでしょう。

 

変更点②調査書の様式変更と自己評価資料の提出

【解説】『調査書』には「各教科の学習記録」(9教科の5段階の評定)と「総合的な学習の時間の記録」のみが記載され、中学校が作成します。
また、これまで調査書内で得点化されていた「特別活動等の記録」と「その他の項目」が、『自己評価資料』として、中学校ではなく受検生自身が作成することとなりました。合わせて、資料としての得点はなくなります。

【考察】今回の変更で一番大きなポイントはココかな、と思います。これまで生徒会活動や部活動・クラブチームでの実績を中学校に調査書に記載してもらい、高校で得点化されていました。「生徒会長は〇〇点」「県大会出場で△△点」などありましたが、今回の変更でこれらが直接点数化されることはなくなりました。
また、「自己評価資料」は、次に取り上げる面接の資料となります。調査書に記載されなくなった、生徒会活動や部活動・クラブチームでの活動をここに記載し、面接で重点的に話していくことで評価されます。英語検定や数学検定などの資格類も記載可能です。高校によって、自己評価資料に書いてもらいたい内容の指定がある(高校入学後に入部したい部活動など)場合がありますので、各高校の募集要項・選抜実施内容はしっかりと確認しておきましょう。

 

変更点③面接をすべての受検生に実施

【解説】これまで一部の高校でのみ実施されていた受検生への面接が、「すべての受検生」に実施されることとなりました。これにより、多くが1日で終わっていた高校受験が、全員2日、実技検査がある場合は3日、と変更になります。面接方式は、高校によって「個人面接or集団面接」が選択されます。概ね5〜15分程度の長さと思われます。面接結果を得点化し、合否判断の材料となります。

【考察】これ、非常に難しいと思います。大きなマイナスポイント(態度・姿勢など)は得点化しやすいですが、プラスポイントは面接官自身の受け取り方や受検生と面接官の相性にも左右されます。当然、すべての受検生が同じ面接官の面接を受けられるわけではないと思いますので、なかなか点数化は難しいですね。そうなると、自己評価資料に記載されている生徒会活動や部活動・クラブチームでの実績、英語検定や数学検定などの実績が単純に数値化され、面接の印象で多少のプラスマイナスがある程度かな、と思います。
また、受験日程が2日以上になるため、受検生はもちろん、保護者の負担も大きくなる点は気に留めておく必要がありそうです。

 

変更点④選抜の特色化

【解説】各高校で「共通選抜」と「特色選抜」を選択できるようになりました。
「共通選抜」

・学力検査は、1教科100点の合計500点満点

・調査書は、1年:2年:3年=1:1:1or2or3(高校で選択。いずれにしても3年の成績重視)の基本点を、200or300or400点満点に換算

・面接は、30点or60点
上記の合計点で合否を判定
「特色選抜」

・学力検査は、500点を基本に3教科まで150or200点の傾斜配点が可能。

・調査書の学年比率、得点は各高校で定める

・面接の得点も、各高校で定める

・特色検査として、実技検査or作文(小論文)が実施可能。実施しないこともあり
上記の合計点で合否を判定

 

【考察】これもなかなか面白い制度だと思います。各高校がどういった生徒に来てもらいたいのか、がより見える化されたと思います。「共通選抜」の比率を基本として考えると、【学力検査60%前後】【調査書40%前後】【面接8%以下】で合否判断しましょうね、と捉えることができます。が「特色選抜」では、各高校の裁量が認められているのです。

ものすごく乱暴な言い方をしてしまえば、

・【学力検査重視=比率が65%以上】であれば、とにかく勉強をがんばれる子=大学進学を意識できる生徒を集めたい

・【調査書重視=比率が45%以上】であれば、学校生活を意欲的に取り組める生徒を集めたい

・【面接重視=比率が15%以上】であれば、高校入学後に部活動などで活躍できる生徒を集めたい

という高校の考えが見て取れるでしょう。実際に、現時点で公表されている暫定の各高校の選抜実施内容は、そういった傾向が見られます。所謂進学校は、学力検査重視。中堅校は、調査書重視。特定の部活動が全国や県上位で活躍している高校は、面接重視。
偏差値や内申点だけで志望校を選択するのではなく、自分にあった高校を選択する、という面では、効果的にこの制度を活用できるといいかと思います。

以上、令和9年度埼玉県公立高校入学者選抜の変更点の解説と私的な考察をしてみました。
まだまだハッキリとしない部分もありますが、必要以上に心配になることなく、やるべきことをしっかりと取り組んでいけば望む結果が得られる、ということに変わりはありません。

当校では、最新の受験情報と、生徒一人ひとりの個性に合わせた進路指導を行い、夢・目標の実現に最適な学習環境・学習内容を提供しています。

この記事をご覧になり、少しでも興味を持っていただけた方は、お気軽に校舎のご様子をご覧になっていただきたく思います。

皆様にお会いできること、そして夢・目標の実現のお力になれることを、心よりお待ちしております。

超個別指導塾まつがく
(進学個別atama+塾)
本庄駅前校
校舎長 松尾剛道

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