卒業生x校舎長対談 卒業生x校舎長対談

もともと数学が苦手で、中2の秋の定期テストで危機感を感じた白倉芙祇さんは、まつがく燕校に入ってまずはテストの成績を上げることに集中します。家が遠く、通塾が大変だったにも関わらず、在宅でも塾と同じように学習できるatama+で着実に力をつけていきました。

模試の成績が思うように上がらない不安はありながらも、定期テストで数学をはじめ各教科とも成績を上げていき、志望していた新潟県立巻高等学校(以下、巻高校)に合格します。顔を合わせる機会が少ない弱点をカバーすべくきめ細かいコミュニケーションを取っていた担当講師の田中大地先生と、校舎長の円山健志先生の3人で、10ヵ月を振り返ります。

白倉芙祇さんのデータ

●出身校/新潟市立中之口中学校 ●これからの目標/大学合格

中3・5月

・まつがく燕校に入塾。数学と理科のatama+を、1回120分で週3通塾+週1在宅のペースで進める
・学校の定期テスト前は『ワーク』を重点的に取り組む

7月

・夏期講習に入る。昼間は在宅でatama+を進め、夕方から通塾する
・新潟県統一模試を受けはじめる

9月

・定期テストの数学が88点で初の80点台に
・『新研究』を5教科、毎日3ページずつ進める

10月

新潟県統一模試の成績はここから2月まで停滞

11月

・目標にしていた定期テスト5教科430点をクリア
・中3範囲の数学の予習完了

12月

・中学範囲の数学を完了
・『新研究』の2周目が終わる。入試過去問演習や確認テストで復習を進める

2月

・私立新潟第一高等学校に合格
・定期テストの数学で94点を獲得

3月

新潟県立巻高等学校に合格

1. まずは定期テストの点数を上げよう

数学の成績を少しでも上げたい

円山

芙祇さんは中3の5月にまつがくに入ってくれたのですが、中2の11月の定期テストがきっかけだったんですね。

白倉

そうですね。ずっと数学は点数がよくなくて、その時は50点台だったんです。受験生になったタイミングで数学の成績を少しでも上げるために塾を探して、母の知人がまつがくを紹介してくれました。

田中

在籍している生徒さんの親御さんですね。

白倉

体験してみて、タブレット学習は個人のペースに合わせて進められるので、自分に合っていると感じました。

円山

それはよかったです。最初は、数学と理科をatama+ではじめました。1回120分で週3通塾して、週1で在宅というペースでした。

白倉

受験に向けてというよりは、まずテストの点数を上げることを目標にしていました。

円山

高校は最初から巻高校を志望していましたね。

白倉

はい。巻高校は家から近くて、通いやすかったので。

田中

白倉さんのおうちからはバスで通えて、かつ大学進学もできる高校で、とてもいい目標でした。

円山

まつがくは天蔵さんのおうちからは少し遠い場所でしたが、毎回、親御さんに送迎してもらって通塾してくれました。通塾ペースを上げるのが難しい環境にも関わらずがんばって通い、勉強してくれていました。

4ヵ月で数学が初の80点台に

円山

夏休みに入ってからは夏期講習がはじまりました。

白倉

昼間はずっと自宅でatama+を進めて、夜はいつもの時間に塾に来ていました。

田中

夏休み前より勉強時間は増えていましたね。自宅で塾と変わらない学習ができるのも、atama+のいいところですよね。

白倉

すごくよかったです。私のように通塾が大変な生徒にとっては、ありがたかったです。

田中

夏休みが終わるまでは、atama+を予習ペースで進めていました。9月に入って、学校の定期テストで数学は88点でした。

白倉

数学で初めての80点台でした。本当にびっくりしました。

円山

がんばりましたね。中2の11月のテストが50点台だったので、かなり伸びましたよね。テストを受けている時の手ごたえはどうでしたか?

白倉

すらすら解けました。

田中

夏休み明け、まつがくでの確認テストもしっかりやりきっていました。問題を解くペースを見ていても、いい点数が取れるだろうなと感じて送り出したのを覚えています。atama+の学習ログを見ていても、着実に力をつけているのは分かりました。

2. 定期テストで着実に結果を出す

テスト前は『ワーク』、受験対策は『新研究』

円山

数学と理科以外の勉強について、振り返りましょうか。国語は得意で、あまり課題はなかったと思います。英語も悪くなかったですよね。

白倉

はい。社会は人よりできなくて苦手だったので、優先して勉強していました。

円山

どの教科も、テスト前に『ワーク』をたくさんやりましたよね。まつがくに入る前と比べれば、テスト勉強も早めに取り掛かってくれていました。1ヵ月前くらいから、そろそろやりましょうという話をしていましたね。

白倉

そう……でしたね。

田中

実際は違ったかな(笑)。

白倉

1ヵ月前からはやっていなかったんですけど、3週間前からやっていました。

円山

夏休み明けからは、学校で渡される受験対策冊子『新研究』を5教科、毎日3ページずつ進めようと決めました。

白倉

受験向けの勉強は、年内に5教科の基本固めをするのが目標でした。テスト前勉強は『ワーク』、受験対策は『新研究』と、ある程度区別して勉強していました。

円山

11月には、定期テストで5教科430点の目標をクリアしました。5教科430点は平均すると86点ですから、どの教科も8割は超えていることになります。そこまで力がつけば、高校合格はかなり安心と言えます。

白倉

数学の伸びがすごくて、いつもより20点くらい上がっていました。

田中

理科も上がっていたよね。その前のテストで理科がコケてしまって、理科の勉強を強化しました。その成果が出ましたね。社会も点数が取れていました。

円山

がんばりましたね。

模試がなかなか上がらない

田中

12月末で『新研究』は2周終えることができて、完璧なペースでやりきってくれました。

白倉

ただ、模試が……。

田中

新潟県統一模試は“足踏み”した時期が長かったですね。

円山

最初の模試は7月でしたよね。

白倉

10月頃の3回目までは成績が伸びたんですが、そこから最後までずーっと停滞していました。

田中

たしかに1月頃まで停滞していて、最後2月に上がりました。でも、まつがくで土日にやっていた受験対策模試ではずっといい点数だったんですよね。

円山

芙祇さんの場合は合格圏内に入っているところでの停滞でしたので大きいな問題ということはなかったと思います。

田中

そうですね。成績が下がらずにキープしていたとも言えます。欲を言えばもう少し得点できるとさらに安心、というレベルでした。

円山

芙祇さんとしては内心どうでしたか?

白倉

実は模試の結果がずっと上がらない状態が続いていたので、不安ではありました。

円山

不安を抱えながらも、一定のテンションで勉強を続けてくれました。受験生は12~1月の直前期にメンタルがしんどくなる人が多いのですが、崩れることはありませんでしたね。

白倉

そうですね。

田中

年が明けてからは、入試の過去問演習や確認テストで最後の仕上げに入りました。

3. 自分で考えられるところが強み

塾に来る回数は少なくても学力はキープ

円山

冬季講習会から過去問のスケジュールを組みました。

白倉

最初はしっかり予定表通りにやっていたんですけど、後半はちょっと……。

田中

あれ? 後半もやっていませんでしたっけ?

白倉

「やってる」と言っていたんですけど……。

田中

!?

円山

今明かされる事実ですね(笑)。

白倉

不合格だったら問題ですよね……。

円山

とはいえatama+の進捗はしっかり進められていました。こちらとしては、塾に来る回数が他の生徒さんと比べて少ないがゆえ、話せるタイミングも少なかったので、「しっかりやってるな」と安心して任せる気持ちが半分、「モチベーションはどうかな」と心配半分というところはありました。

田中

たしかに。在宅学習が多めな分、進捗をしっかり見て、塾に来てくれた時にしっかりコミュニケーションを取るようにしていました。よく覚えているのは、2月頃に芙祇さんが急にNintendo Switchの「ピクミン」にハマったと話してきた時のことですね。内心「これはまずいな」と心配しました。

白倉

「ピクミン」は妹のクリスマスプレゼントで、私もやりたくなったんです。でも、2週間ぐらいで飽きてしまって。

田中

それで受験勉強に戻ってきてくれて、ホッとしました。

円山

2月に併願の新潟第一高校を受けて合格しました。合格発表は、この時のほうが嬉しかったと言っていましたね。

白倉

難しくて受かると思っていなかったので。

田中

第一高校の過去問を解いてもらった時に、数学がかなり難しくて懸念はありました。僕もその点は円山先生に相談しました。

円山

私立の一般受験は問題が結構難しいですからね。ただ、プラスの要素としては、同じ時期の定期テストで数学が94点だったんですよね。直前期にさらに学力を伸ばしていたのは、安心材料でした。

田中

そして本命の巻高校の受験当日、試験が終わってから僕が電話をかけたら「受かってます」と。

白倉

当日、問題が今までと変わっているところがあって少し自信がなかったんですが、自己採点したら結構取れていて、これは行けるなと手ごたえがありました。

自分に合う勉強法を探す

円山

今は大学受験に向けて田中先生とプランを練っているそうですね。

白倉

国公立大受験に対応できるだけの学力をつけられるように、という話はしています。

田中

そうですね。将来の夢も志望校もまだ明確には決まっていないので、選べるようにある程度の学力をつけておく必要があります。1~2年の間は予習ペースで進めて、いずれオープンキャンパスなどを体験する中で志望校が決まればいいですね。学校推薦や総合型選抜も視野に入れていますよね。

白倉

推薦は受けられたら受けたいです。

円山

今の大学受験は、年内に総合型で1回受験するのが当たり前になっているので、そこでチャレンジ権を得られるように成績をキープしていくのがとても大事ですよね。これから高校受験する後輩に向けて、芙祇さんの受験期を振り返ってメッセージがあればぜひ、お願いします!

白倉

苦手だった社会は、『新研究』だけだと細かいところまでできないと感じて、1~2年生の『ワーク』を使ってより細かく復習していました。そんなふうに自分に合う勉強の仕方を見つけてやるのが、いちばんストレスがないと思います。

田中

模試や土日の受験対策で苦手な単元はあぶり出されるので、そこをやり直そうという話はしていましたが、『新研究』で足りなくて『ワーク』も使っていたというのは初めて知りました!

円山

自分で考えてできるのは、芙祇さんの強みですね。芙祇さんはおしゃべり好きなところがあって、語彙力はあるし、表現力も幅広い。本を読むのも好きで、文字情報を得ることに抵抗感が少ないです。それで、自分で考えて勉強する力があるんじゃないかなと思います。すごくいいところですよね。

白倉

ありがとうございます。

田中

もともと、しっかりがんばれば結果をきちんと出せる生徒さんですから、僕たちについてきてくれれば、国公立大を目指せるラインに到達できるはずなので、これからも一緒に頑張りましょう!

取材・文/くりもときょうこ