読書の秋お薦め文学【まつがく柳町教室】

読書の秋お薦め文学【まつがく柳町教室】

こんにちは!

 

まつがく柳町教室長の松本です。

 

夏が終わりに近づき、秋らしくなってきました。

 

食欲の秋

読書の秋

学問の秋

天高く馬肥ゆる秋

 

秋にはいろいろな別称がありますね。

 

 

夜が長くなると副交感神経が活性化するのか、暗くなると共に落ち着いてきます。

 

しんしんと夜が更け、聞こえるのは風の音と虫の声ばかり、そんな中で一人自分と向き合ってみるのも秋の楽しみではないでしょうか。

 

日ごろは《積んどく》になっていた長編小説なんかを読んでみるのも一興かと。

 

 

頑張って、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』とか、プルーストの『失われた時を求めて』なんかを読んでみるのもいいかもしれません。

 

カラマーゾフの兄弟はミステリーとしても読めるし、失われた時を求めては19世紀末から20世紀初頭のヨーロッパの風俗辞典(19世紀末ロンドンの風俗辞典としてのシャーロックホームズ同様)として読むと面白いかもしれません。

 

マジックリアリズムの元祖として、ボルヘスに影響を与えた?なんてこともあったら面白いな、そんな読み方もできるかもしれません。

 

もっと頑張れる人は、J.ジョイスの『ユリシーズ』にチャレンジしてもいいかもね!

 

 

初心者の方へのお薦めは、デュマの『三銃士』。

 

ダルタニャンが大活躍の大活劇。

 

ラノべとして読めばとても楽しいよ。

 

 

中級者は中井英夫の『虚無への供物』がいいかな。

 

ミステリー小説ですがミステリーではない、なんとも不思議な小説です。

 

そしてなんといっても長い!

 

根気がない日本人が書いたものとは思えない長さです。(京極夏彦は別!)

 

最後の犯人の意外性は??

 

真剣に考えると恐怖です。

 

現在のネット社会の問題点や炎上なんかのニュースを聞くたびに、この犯人を思い出します。

 

 

上級者はミルトンの『失楽園』を(黒木瞳のじゃないよ)。

 

神と悪魔の戦いから、アダムとイブの楽園追放など、壮大な神話物語が展開されます。

 

神に敗れたルシファー(サタン)が

 

What thought the field be lost. All is not lost.
(一敗地にまみれたからといってそれがどうだというのだ。すべて失ったわけではない。)

 

と言って、復活を誓うシーンは圧巻です。

 

ついつい悪魔を応援したくなっちゃう?

 

 

いまどきの転生譚として読めなくもない『失楽園』(Paradise Lost)。

 

異世界モノを知るためのツールとしても有効です。

 

失楽園 天使の図

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