卒業生x校舎長対談 卒業生x校舎長対談

水泳との両立に悩んだ添田春佳さんは、テレビCMで見たまつがくの門を叩きます。
中2の夏期講習からはじめ、予習ペースでatama+を進めます。

同じ志望校を目指す人がいない環境でがんばっていたところ、中3の夏に体調を崩してペースダウン。その後、模試などでなかなか思うように結果が出ない状況が続き、焦りも出てきます。それでも「長野高校に行きたい」という自分の本当の願いを貫き、中2から積み上げてきた成果が奏功し、合格を手にします。

飯山駅前通り校・校舎長の大内隆弘先生と、添田さんの高校受験を振り返ってもらいました。

添田春佳さんのデータ

●出身校/木島平村立木島平中学校 ●将来の夢/信州大学医学部に進学して医師になるのが夢。製薬にも興味がある

中2・8月

夏期講習会で入塾。1回80分、週4日(火・水・金・土)のペースで通う

9月

atama+で数学・英語を予習する先取り学習に入る。途中から理科も追加

中3・7月

受験対策トレーニングをはじめて、1位になることも

8月

志望校を長野高校に決める

9月

水泳を一区切りつけ、まつがくの通塾を1日4時間半・週5に増やして受験勉強に専念する。atama+の英・数・理の範囲をすべて終わらせて、過去問に入る

1月

模試の結果が振るわず焦りはじめる

2月

私立の長野日本大学高校を受験して進学コースに合格

3月上旬

長野高校を受験して合格

高1・現在

書道班で毎日活動をしながら、まつがくには週3~4回通う

1. 受験に向けて学力を固める

水泳と勉強の両立に悩む

大内

添田さんは中2の夏期講習会で入塾してくれました。

添田

水泳と勉強の両立が難しいと感じたのがきっかけです。テレビCMでまつがくのことを知って、まず体験に来ました。大内先生はとても優しそうな第一印象で、この塾なら居心地が良さそうと思って決めました。

大内

水泳は部活ではなくて、スイミングクラブに所属して競技としてやっていたんですよね。

添田

ほぼ毎日、2時間ほど泳いでいました。

大内

まつがくは、1回80分で週4日からスタートしましたが、学校が終わって2時間泳いでからの勉強だったんですよね。

添田

帰宅は夜の9時40分くらいになっていました。

大内

本当にハードでしたよね。すごく元気な時もあるけど、かなり疲れた顔をして来ている時もあったので、実は心配していたんです。いきなり週4日、塾での勉強が入ってきて、しんどくなかったですか?

添田

楽ではなかったですが、学校のテストの点数が下がってきていたので、大変だけどがんばろうと思ってやっていました。

予習で授業が楽に

大内

入塾してからは、atama+で英語と数学の先取り学習からはじめてもらいました。入塾してあまり時間が経たないうちに、数学の苦手な単元が浮き彫りになってきましたよね。

添田

数学はもともと苦手だったんですが、できるところとできないところがはっきり見えてきたのはよかったです。atama+は、間違うと前に戻って学習できるのがいいですね。atama+で予習ができたので、授業がずいぶん楽になりました。

大内

数学については、おうちでもテキストや宿題をやってもらっていました。中2の夏から入ってくれたことで、本格的な受験勉強に入る前に学力をある程度固められたのはよかったです。そして、中3の7月からはまつがくが土曜日にやっている「受験対策トレーニング」にも参加してもらうようになりました。これは、受験と同じ時間で5教科を解いて解説まで受けるという、本番に慣れるための特別プログラムです。添田さんは、早々に1位を取りましたよね。

添田

1回だけですけど……。学力がついてきたことがわかって、うれしかったです。

大内

受験対策トレーニングを通して、この教科のここが苦手だという穴が見えてきました。

2. つらい時期を乗り越える

中3の夏、ピンチに陥る

添田

7月下旬に長野高校の体験入学があって、「志望校は長野高校にしたい」と気持ちが固まりました。

大内

添田さんの出身校である木島平中学校や、飯山から長野市内の高校を考える場合、偏差値的に目指しやすい吉田高校や長野西高校を志望する生徒が多いです。長野高校を志望する生徒は、ここ飯山駅前通り校でも年に一人、二人くらいですね。志望校を決めて、さあ夏休みがんばろうとしていた矢先に……。

添田

コロナにかかってしまいました。

大内

8月でしたっけ?

添田

8月上旬でした。幸い後遺症などはなかったんですが、回復するまで3週間くらいかかってしまって。水泳も夏に最後の大会があったのに、あまり泳げないままでした。実は、9月頃はストレスでアトピーにもなってしまって。

大内

いろんなことが重なってしまって、この時期は本当に大変だったよね。でも、中2から積み上げてきていたから、想定外のハプニングがあっても、致命傷にはならなかったんじゃないかな。実際、9月にはatama+の英語と数学、途中から加えた理科もすべてコンプリートして、過去問に入ることができています。ペースとしては悪くなかったと思いますよ。

添田

気持ちを切り替えて、受験勉強に専念しました。過去問は、最初は6割程度の得点で、あまりうまくいかないなと感じていました。

大内

最初はそうでしたが、確実に力を着けていましたよ。

添田

長野県の公立高校入試問題を過去5年分解いて、解説を受けて再テストするというのを2周やりました。

大内

年明け1月くらいまでやっていましたね。atama+の総まとめもやって、都道府県の高校入試過去問、数学のテキストもやっていました。

添田

見直しの時間がなかなか取れなくて、5ヵ月くらいかかってしまいました。

同じ志望校の同級生はいない環境

添田

中学校の定期テストではどうしても1位になれなくて、2位が最高位でした。1位の男子は、ずば抜けて勉強ができる人だったんです。学力が近い人がいなかったので、1位の男子を目標にしていました。その子は長野高専に行きました。

大内

同じ志望校を目指している人が複数いると切磋琢磨しやすいのですが、そういう環境ではなかったということですね。自分だけ長野高校を目指しているという状況で、クラスの中で浮くことはありませんでしたか?

添田

それはなかったです。仲のいい子は数学が得意だったので、教えてもらっていました。

大内

受験では、学校の先生も支えになってくれたみたいですね。

添田

分からないところを辛抱強く教えてくれました。特に理科の先生は親身になってくれて、いろんな情報を教えてくれました。

大内

お母さんも、まつがくへの送迎をはじめ、応援してくれていましたよね。

添田

ずっとケンカしていました(笑)。

大内

そういうこともあったかな(笑)。

添田

口を開けば「勉強しろ」と言われてケンカになるんです。私は最初の子どもだから受験も初めてで、母も余裕がなかったのかもしれません。「勉強するなら上を目指しなさい」と発破をかけられていました。

3. あきらめない気持ち

焦り過ぎて勉強が手につかなくなる

大内

模試は、まつがくの模試と外部模試を受けていました。10月からは月1回実施される長野県統一模試、通称“なが模試”も受けていましたね。

添田

その模試の結果が、1月に入ってもあまりよくなくて……。焦り過ぎて勉強が手につかなくなりました。

大内

精神的にかなり疲れているのが分かりました。模試は判定と合格率があって、添田さんの場合は、判定は変わらないけれど合格率は上がっていたんですよ。実力がついてきているのははっきりしていました。

この時期は、追い込まれてメンタルをやられ、睡眠不足になって体調を崩す生徒さんが出てきます。ギリギリまでがんばらないといけないけれど、折れてしまっては元も子もない。もちろん休むことも大事なんですが、サボっていいわけではない。そんな微妙な時期なんですが、添田さんには適度にプレッシャーをかけていました。

添田

プレッシャーのおかげで、いい意味での危機感を持ち続けられました。

大内

添田さんは、やる気の起伏が激しいタイプ。いい時はすごいパワーがあるけれど、そうでない時はぼーっとしていることが増えます。起伏が激しいと言うとあまりよくないイメージかもしれませんが、添田さんはやらないといけないことや要点は見極められるから、効率がいいとも言えるんです。放っておいてもやるだろうと思っていたので、せめて塾に来ている時間は、なるべくこまめに声をかけるようにしていました。

添田

先生に声をかけてもらっていたことで、気持ちは楽になりました。ひとりだったら乗り越えられなかったかもしれません。

大内

水泳も息抜きや気分転換になっていましたね。

添田

受験対策トレーニングの結果次第で、週何回息抜きできるかが決まるという(笑)。

大内

目標点を設定して、クリアしたら週2回とかね。ゲーム感覚でしたね。

添田

あとは、YouTubeを見るのが好きなので、見ないようにがんばっていました。

大内

どうやって見ないようにしていたの?

添田

スマホをお母さんに預かってもらっていました。

大内

それは確実ですね。アプリタイマーだと、つい自分で延長してしまって強制力が働かないですから。そして2月に私立受験を迎えます。

添田

この時も調子が上がらず、長野日本大学高校の特進コースではなく、進学コースで合格でした。

大内

それでも、志望校は変えませんでしたね。

添田

先生はハラハラしていたんじゃないですか?

大内

安心はできないけれど、実力はついていたので無理ではないと思っていました。何より、本人ががんばると言っているのだから、自分は応援するだけです。あきらめていなければ、無理に変更する必要はないですから。とはいえ、入試本番が近づいてくるごとにお母様からの相談が増えて、連絡は密になりました。お母様も心配していたんでしょうね。

努力は実る時もあれば実らない時もある

添田

前日まで緊張しすぎたせいか、入試当日は緊張が抜けてしまって。

大内

ケアレスミスや見落としが増えたと言っていましたね。

添田

合格発表までの1週間は不安でしたね。発表の当日は、母と一緒に長野高校まで見に行きました。母は私より喜んでいましたね(笑)。

大内

お母様からお電話いただいて、僕は電話口でガッツポーズしていました(笑)。4月から長野高校に通っていますが、通学にはどれくらいかかるんですか?

添田

自宅から学校まで片道1時間半くらいです。特に電車に乗っている時間をどう使うかが大事だなと思って、授業の復習をしたりしています。

大内

部活は書道班ですよね。

添田

小学4年生から中3の12月まで、週1回、書道教室に通っていたんです。今は毎日、書道班の活動があります。

大内

そんな中でも、週3~4回まつがくに通ってくれています。次の目標は、今のところ信州大学医学部ですね。

添田

人を助けることに興味があるんです。通学中に、ケガした小学生の手当てをしてあげたら「ありがとう」と言われて、やっぱりうれしかったです。中3の9月にアトピーになった時も、皮膚科の先生にお世話になって、改めてお医者さんは素敵だなと思いました。

大内

これから高校受験をする人に向けて、メッセージをもらえますか?

添田

あきらめないことですね。なかなか模試の結果がふるわなかったように、努力は実る時もあれば、実らない時もあります。あきらめない気持ちがあれば、実らない時もがんばれるし、やっぱり気持ちは大事です。やるならば、本当の目標より一段高い目標を定めて、それに向けてがんばってほしいです。あとは、勉強を作業にしないことですね。

大内

自分の体験から出てきた言葉だから、重みがありますね。大学受験は、高校受験の3倍も4倍も大変です。心が折れてしまわないように、全力でサポートしますよ。3年後に向けて準備していきましょう。