卒業生x校舎長対談 卒業生x校舎長対談

上田高校に通う上打田内颯空さんは、高3の夏からまつがく上田駅前校に入塾しました。東北大学大学院工学研究科卒の東信エリア講師長・山本雄一先生が驚く猛スピードで勉強を進めました。

atama+で学習の穴を埋めながら復習も一気に進め、共通テストで8割以上の得点を達成。高校ですすめられたAO入試は不合格、2次試験も数学に不安が残るという壁を乗り越えて、合格を手にします。

上打田内さんの短期集中の大学受験期を振り返ります。

上打田内さんのデータ

●出身校/小諸市立小諸東中学校→長野県上田高等学校 ●これからの目標・夢/やりたいことをやっていきたい。将来は研究職が夢 

高3・5月

第1回模試で第1希望の東北大学工学部電気情報工学科は共通テストでE判定(2次はD判定)

8月

妹が入塾したことと、高校の軟式テニス班の友人の紹介で、夏期講習を体験して入塾。夏休み中は毎日通塾。atama+は難易度2からスタート。英語は毎週英単語テストを実施して単語力をつけることにも注力する

8月後半

atama+は難易度3で数学7割、英語3割、物理4割、化学5割まで進む

9月

学校で受ける模試は目に見えて成績アップ

10月

atama+は難易度3で数学9割、英語5割、物理8割、化学8割。学校では共通テスト対策、まつがくでは2次の個別試験対策を進める。英語はatama+から長文問題集に移り、2次の筆記対策を進める

11月

まつがくで受験した全国模試で、共通テスト対策はほぼ完了のめどが立つ

1月

共通テストで83.6%の得点率(900点中約750点)。学校から共通テスト利用のAO入試を打診され、東北大学工学部を受験

2月

AO入試は不合格

2月25日

東北大学工学部化学・バイオ工学科の前期試験。数学が実力を発揮できず、合格発表まで不安な日々を過ごす

3月9日

合格

1. 高3の8月からスタート

世の中をよりよくする研究をしたい

山本

颯空くんは高3の8月、夏期講習を体験して入塾してくれました。その前に妹さんが入塾しています。

上打田内

はい。高校の軟式テニス班の友人たちからもまつがくのことを教えてもらいました。

山本

入塾当初から東北大学工学部の電気情報物理工学科志望と聞いていて、私の出身校なので、とても嬉しかったんです。なかなか、長野県から東北大を目指すという生徒さんはいないので。

上打田内

僕も、山本先生から大学の雰囲気を教えてもらったり、学習の進め方など的確にアドバイスをいただけたりしたので、心強かったです。研究者を目指したきっかけはよく覚えていなくて、小学生の時に1回、何かの研究者になりたいと思ったのは覚えています。日本人研究者がノーベル賞を受賞したとかだったのかな……。

山本

世の中をよりよくする研究を自分の手でしたいと言っていたね。まつがくを選んだ決め手はどういうところだったんですか?

上打田内

atama+は自分のペースでできるので、そこが自分に合っているなと感じました。先生も優しそうだったので。

驚異的なスピードでatama+を進める

山本

入塾した時に教えてもらった成績から、もともと勉強はできていることが分かっていたので、まずは各教科の穴を埋めていくことからやってもらいました。教科は数学、英語、物理、化学でatama+の難易度2からスタートして、入塾した月の後半にはもう難易度3まで進んでいたよね。こんなに進度が速い生徒さんは初めて見ましたよ。

上打田内

やってみたら、穴がけっこうあることが分かりました。ゼロからやった単元もありますね。できている部分の復習も含めて一気にできたのがよかったです。

山本

すごいスピードだったよね。そういえば、理系だけど国語はほとんど対策してなかったよね。

上打田内

もともと得意だったんです。中学までは本もよく読んでいて、学校の図書館でジャンル問わず読み漁っていましたね。1回だけですけど、学年内で一番本を借りた人になったこともありました。苦手なのは暗記系ですね。

山本

それで、英語は単語力をつけてもらうために、入塾からずっと毎週テストをしていました。入試直前までこれもずっと変わらないペースで、全部完璧にやってがんばりましたよね。10月からは2次対策もはじめて、11月の全国模試で、共通テストについてはめどが立っていました。

上打田内

夏休み明け、学校で受けた模試も目に見えて成績が上がっていました。11月の模試では、共通テストはこれならいけると自信になりました。学校で共通テスト対策に力を入れていたこともあって、まつがくでは2次対策にウエイトを置くというふうにできたのもよかったです。

2. 東北大卒の先生がサポート

基礎は早いうちに身につけておきたい

山本

颯空くんは毎週の面談でも淡々としていたし、どんどん進めてしまうので、受験勉強が大変そうな印象は受けていなかったんです。

上打田内

スタートしたのが遅かったし、意外に穴があることも分かったので、基礎は早いうちに身につけておいたほうがいいんだなと痛感しました。atama+は分かっていないところをしっかり直視させられるところがよかったです。

山本

特に入塾して2か月の伸びはすごかったけど、誰でもできることではないよね。もともと成績が良かったことと、勉強に力を入れている高校というベースがあったのは大きいと思います。共通テストで8割以上取れたので、高校からAO入試を打診されました。英語と面接だったから、大丈夫なんじゃないかと思っていたんだけど……。

上打田内

これで合格できたらもちろんいいなとは思いましたが、自分にとってはボーナスステージという感覚だったので、不合格がすごく堪えたということはありませんでした。

山本

すごいショックだったんじゃないかなと心配していたんです。そういえば、受験勉強の息抜きはどうやっていたの?

上打田内

疲れたなーという時は、駅前のローソンでまつがくに通う友だちと一緒にカップ麺を買うのが息抜きになっていました。

山本

そうだったんだ!

上打田内

ローソンのプライベートブランドのカップ麺は、安くていいんですよね(笑)。

目標を設定して努力する大切さ

山本

そして2月の前期試験を迎えました。受験する時に志望学科は第3希望まで出せました。数学は難しかったわけではないけど実力が発揮できなかった、と颯空くんは言っていました。場慣れの問題もありましたね。

上打田内

そうですね。滑り止めの私大を一切受験しなかったので、試験の雰囲気に十分慣れていなかったのも大きいと感じました。2次試験が終わってから合格発表までが一番苦しい時期でした。とはいえそこまで気にし過ぎるのもなと思って、発表前に卒業式もあったので。後期試験に備えて問題を解いてみたりもしていました。

山本

3月上旬の合格発表で、化学・バイオ工学科の合格が分かって、第1志望ではないけれど化学も好きだからと進学を決めました。本当によかった。実は当日なかなか連絡がなくて、教えてもらった時は震えました。この時期は毎年、神経衰弱みたいになって眠れないんですよ。親御さんも喜ばれたでしょう。お母様とは、ご自宅が遠方ということもあってお電話でお話しするだけでしたが、優しいお人柄が伝わってきていました。

上打田内

だいぶ喜んでくれました。「食べたいもの、ある?」と聞かれて、僕は焼肉よりしゃぶしゃぶ派なので、「しゃぶしゃぶが食べたい」とリクエストしました。両親ともめちゃくちゃ厳しいわけではなくて、僕のマイペースな進め方にも理解を示して応援してくれていました。

僕は、どちらかというと過去のことも先のこともあまり見ないタイプだったんですが、まつがくで週1回、振り返りと次の週をどうするかのコーチングがあったことで、目標を設定してそこに向けて努力することの大切さを知りました。

3. 「研究第一」「門戸開放」「実学尊重」が東北大の魅力

研究室は受験勉強よりつらい!?

山本

私の経験だと、研究室は受験勉強よりつらかったです。理系の研究室は不夜城みたいになっていますからね。ビタミン剤をむさぼり食っているような世界で。一番つらい思い出だけど、一番楽しい思い出でもある(笑)。

上打田内

(笑)。研究職に就きたいので、東北大学の理念、「研究第一」にひかれました。AO入試の面接の練習は学校でもまつがくでもやっていたのですが、やはり慣れていないので、山本先生から「大学の理念やアドミッションポリシーを調べてみて」と言われて、自分のやりたいことと合わせて、少しずつ糸口を広げて面接対策をやっていました。

山本

そういえば、面接ではどんなことを聞かれたの?

上打田内

面接官の先生は3人いて、予想していたような質問はことごとく外れて、想定外のことばかり聞かれました。「どんなサークルに入りたいですか?」とか。「もともとやっているテニスと、新しいことにも挑戦してみたいです」と答えたのを覚えています。

山本

颯空くんの苗字は、いろんな人から聞かれると思うんだけど、珍しい苗字だよね。

上打田内

東北のほう(陸奥国二戸郡打田内。現・岩手県)にルーツがあるみたいです。

山本

東北大に進学するのは、祖先の地に近づく意味もあったんだね。

上打田内

少し意識していました。

やりたいことをやる!

山本

今は一人暮らしですよね。どうですか?

上打田内

慣れてきたので好き勝手やっています(笑)。サークルは硬式テニスと、ジャズ研、アカペラ部、ビッグバンド部に入りました。

山本

4つも掛け持ちしているんだ!

上打田内

ジャズ研とビッグバンドのサークルに入ったけれど、小学生の金管バンドでトランペットを吹いていた時以来、6年ぶりですね。アカペラ部はちょっとやってみたくて入りました。

山本

これからはやりたいことをやると言っていたから、満喫していますね。

上打田内

せっかく大学に入ったので、新しいことにトライしていきたいですね。